9月に入り少しずつしのぎやすくなってきましたね。
最近は30℃を下回ると一息つけるようになりましたが、カビの培養器の中の温度は概ね27℃です。まだまだほっとできる季節ではないです。それどころか秋口に顕在化することが多いです。秋の顕在化を防ぐため、今時期だからこそ気を付けることをお話ししましょう。
更衣室で起こるカビ問題・その2です。
ある朝ロッカーを開けると、制服がカビだらけ!!どうしてでしょうか。締め切った空間にカビを生やすトリックはどうなっているのでしょうか。ヒントは前回の天井のカビの話です。高湿になる環境とは「温度差」という話でした。
温度差。ロッカーの中でどこに起きているでしょうか?
まず、低温になる条件から説明しましょう。皆さんの職場、学校のロッカールーム。エアコンはどこにありますか?ロッカーの直上にありませんか?そして、そのエアコンの風、ロッカーに直撃していませんか?ロッカーの素材って、スチールですよね。
キンキンに冷えたロッカー。そこに汗だくのジャケットを詰め込んだところでカビの生える条件は完了です。その温度差でロッカー内側のスチールが結露を起こすほど相対湿が上がるのです。ちなみに外は普通にカビが浮遊していますから、多かれ少なかれジャケットにカビの種(胞子)もついてきます。
ではそんなカビ被害を起こさないためにはどうしたらよいのか。ロッカーの上部に断熱シートを引いたりしても有効です。エアコンの風を直接当てないようにするのも完全ではないですが緩和されます。このような設備対策ももちろんありますが、使用上のコツもあることぜひ心にとめてください。ポイントは二つ。
「ロッカーには物を詰め込みすぎない。」
「濡れているもの、汚れているものを入れない。」
かくいう私もロッカーには詰め込みがちなのですが。ぜひ大事なものにカビを生やさないよう気を付けていきましょう。
弊社の女子更衣室です。エアコン直上!長居はしないのでいつもエアコンは無縁なのですが、エアコンをつけてみたら案の定高湿になってしまいました(涙)